コーチングを受けようと思ったのは、40歳という節目を迎えて、「自分は人生や仕事で何をやりたいのか」「自分にとって何が大事なのか」を改めて自分自身に真剣に問うてみようと思ったためです。傍から見れば順風満帆な恵まれたキャリアを歩ませてもらっていたと思いますが、なぜか心のどこかに常にモヤモヤを抱えていました。多忙な業務の中、モヤモヤに蓋をして、とにかく目の前の仕事に一生懸命取り組み続けていましたが、40歳=キャリア折り返し地点と捉えた私は、自分自身のキャリアを一度見つめ直したいと思いました。

これまでも、自己理解を深めようと、多数の自己啓発本を読んだり、それに沿って自己分析をやってみたり、転職コンサルに相談してみたり、単発の有料キャリアコンサルティングを受けたりと、様々なやり方を試していました。しかし、自分一人で自分の内面を深く理解することに限界を感じ、継続的に自己理解を深められる機会の必要性を感じて、行き着いたのがコーチングでした。

自分とのバックグラウンドが似ていること、体験セッションでポジティブなパワーを得られたこと、仕事&人生の先輩として相談がしやすそうだと思ったことから、安達さんに継続セッションをお願いすることにしました。

結果として、私はコーチングのおかげで自分のコアな価値観、思考や行動の傾向など、自分が「どういう人間なのか」「自分にとって何が大事なのか」を深く知ることができたと思います。内省を通して、自分のこれまでの人生において、その時々でなぜそう考え、行動したのかを、人に話しながら振り返ったり、コーチからの質問・投げかけに対して答えたりしていると、「あ!この時の自分、素で楽しんでいたな」「今の話、言いながらも何か違和感を感じるな」等々、とにかく自分の色んな感情に気づいたり、思い出したりすることができました。また、自分の口から同じようなキーワードが何回も出てきたりして、「あ!これは私にとって大事なことなんだ」と気づくことができました。長い間大組織の一員として生きてきて、無意識のうちにそこに合わせた自分がベースになってしまっていましたが、一枚一枚ベールが剝がされて素の自分が見えてくる感覚でした。

安達さんからの質問や投げかけはとても的確で、言葉だけではなく、言い方やその様子までを汲み取って、自分の言ったことが本当なのか、実は違うのではないか、なぜそう思うのか等々の投げかけを繰り返して頂き、自分一人では気づかなかった素の自分を理解することができました。また、押しつけや思い込みのような言い方ではなく、常に客観的でありながらも、コーチ個人としての意見やアドバイスも頂くことができ、そのバランスが絶妙だなと感じました。

コーチングを通じて、だんだんと自分が「やりたい仕事」に加えて、「望ましい状態」が見えてきました。結果、違う会社に移ることを決めて転職活動を行いました。その際にも自分の求める「やりたい仕事」「望ましい状態」という自分軸がハッキリとしていたため、興味あるポジションの仕事内容、会社の社風や働き方が自分に合うか否かを容易に判断できたこと、応募書類上や面接時の志望動機や自己アピールも説得力を持たせることができたこと、面接時の逆質問でも自分軸をベースに質問をして、会社や業務内容に対する理解を深めて自分とのマッチ度を確認することができたこと、会社側にも「自分がどういう人間か」をよく知ってもらうことができ、双方の理解を深められたことにも繋がったことから、とてもスムーズに転職先から内定を頂くことができました。

ただ、最後の最後に、本当に転職をすべきか、転職先に決めていいのか、迷いが生じました。転職活動中もセッションを継続していたので、転職をテーマにセッションを行いましたが、その際に、自分は「目標や思いがあると自分のパワーを発揮できる」ことを再度認識をし、目標や思い=「やりたい仕事」でこそ自分の力を最大限に発揮できると確信したので、転職することを決断できました。

今は長年のモヤモヤが無くなったこと、やっと前を向いて歩みを進められることにとても嬉しく感じます。「モヤモヤ」の正体、それは、「やりたい仕事」「望ましい状態」が分からず、仕事に対する目標や思いも持てず、自分のパワーが発揮できずに燻っていた状態だったのだと気づきました。もし、そんなモヤモヤを抱えていらっしゃる方がいれば、安達さんとのコーチングセッションをおすすめしたいです。