今日は母と長電話。

母が父と結婚をしたとき、母の体が細すぎて子供は授からないのではないかと周りが心配したそうです。

たぶん、一番心配をしていた父が、兄を授かったことを知った時の喜びようは本当に凄かったそうです。
父や祖父母に期待された母にとっても、初産が男の子でどれだけ嬉しかったことか。そして、父は真剣に兄の名前を考えたそうです。うん、確かに良い名前です。

そして、私の場合はと言いますと、この世の何が嫌だったのか、なかなか生まれなかったので、初めて息をした時(笑)の産声が大きくて、母と生まれてくる子を心配して待合室にいた父と母方の祖父は「これは男の子だ!」とこれまた二人で大喜びしたとか(お父さん、お爺ちゃん、期待に添えずごめんね)。

このエピソードを受けて、「だから男のような性格なのかもしれないね」と母が笑いました(まぁ、そうですけど、苦笑)

兄や私の話を続ける電話口の母はとても嬉しそうで、こちらも元気になります。

こうして、母からいろいろなエピソードを聞かせてもらえる時間も、両親や祖父母に見守られてこの世に生を受けられたことも、本当に幸せなこととつくづく感じます。

以前の私は「親なのだからできて当り前」などと傲慢(お恥ずかしい限りです)に思っていましたが、父も母も子供を育てることは1年生だし、その先に起こることも初めてのことばかりなのですよね。

喜んだり、失敗したり、嬉しかったり、絶望したり、感動したり、悲しんだり、本当にいろんなことを乗り越えて私達を育ててくれたのだと心から感謝する気持ちで一杯です。

既に父は他界しましたが、父の分も毎日を楽しく幸せに生きて欲しいと心から思います。

今年の年末は早めに仕事を切り上げて帰りますね。
待っていてください。 お母さん。

2021年12月13日
安達 由紀代